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【感想_0017】『Confession of an Advertising man』/ David Ogilvy

本のタイトル:Confession of an Advertising man

 
 
 
 

著者の紹介:

David Ogilvy
1911年生まれ。イギリス人。37歳でニューヨークに広告会社を設立。現在もOgilvyは世界最大の広告代理店である。
オグルヴィは広告代理店を設立する前は、カレッジをドロップアウト後に、インターンのシェフやDoor-to-Doorのセールスマンとして働いていた。その後広告代理業界に入り、当時広告代理業界で一番のプロモーターとして有名になる。
本著は、オグルヴィの広告に関する手法やビジネスに対する考えを記載しており、ビジネスパーソンの必読書として挙げられるほど、must readな本として有名。
 
 
 
 

Takeaways:

1. オグルヴィ曰く、どの業界、どのビジネスにおいても、強力なリーダーシップが成功には不可欠だと述べている。その強力なリーダーシップは下記の3つで構成される。

I. チームマネジメントの極意をマスターする事
II. 才能の発掘と起用に注意を払う事
III. 適度な信任を行う事
 
 

2. 上記詳細

I. チームマネジメントの極意をマスターする事
シェフとして仕事をしていたころ、朝から夜までいくら忙しくても、キッチンのメンバーは常にモチベーションがあった。その理由はリーダーシェフの強いリーダーシップの結果であることを理解し、それを自身の広告代理店にも応用した。
まず、リーダーシェフはどんなに忙しくても自分で料理を作っていた。その理由は、彼の高い技術を他のメンバーにきちんと示し、従業員に彼がトップであることを納得させるかつ、インスピレーションを与えるためだった。
オグルヴィ自身も広告代理業において、時折自分自身で広告を作り成功させることで、社員に自分の高いスキルや経験を示し、社員を納得させていた。
次に、リーダーシェフは従業員を褒めることはほとんどなかったが、褒める際にはとても効果的で忘れられにくい方法を使った。そのため、褒められた従業員はとても喜んでいた。オグルヴィは巨大なパーティでメインディッシュを任された際に、ものすごく緊張していた。メインディッシュが完成した後にリーダーシェフに見せると、リーダーは従業員全員を集めてメインディッシュの料理を指さし、”Right. That’s how to do it.”と言った。
またリーダーシェフは従業員の自己肯定感を上げることもしていた。オグルヴィが作った料理が大領領に提供された際に、リーダーはオグルヴィを呼び大統領が食べている姿を遠くから見せた。
また他にも、リーダーシェフはすべての従業員に高いプロフェッショナリズムを要求した。オグルヴィがウェイターに対し、ある料理は売り切れだと言っているのをリーダーが耳にした際に、リーダーは彼をクビに仕掛けそうになった。理由は、評判の高いレストランは、常に顧客との約束に応えなければならないという考えがあった。
最後にまとめると、「社員には自分の高いスキルを見せつけて納得させる」、「簡単には褒めず、褒める際には効果的で忘れられない方法を使う」、「社員の自己肯定感を上げられるよう工夫する」、「社員には高いプロフェッショナリズム(self-discipline)を要求する」ことで、オグルヴィ自身の広告代理店を最強のチームにまで大きく成長させた。
 
 
II. 才能の発掘と起用に注意を払う事
オグルヴィはよく「マトリョーシカ」を例に、「もし常に自分よりも小さい人材を雇い続ければ、いつか会社は小人の会社になる。反対に、常に自分よりも大きな人材を雇い続ければ、いつか会社は巨人になる」と言った。
現在も広告代理店Ogilvyは高いプロフェッショナリズムとコーポレートカルチャーで有名だが、オグルヴィのこの言葉に従って人材を採用している。
またオグルヴィは世の中の広告やデザインをよく観察し、大きな実績を残した人物に対して直接連絡を取り、その実績を褒め自社にヘッドハンティングをしていた。その際にはその人物の過去の実績について送るよう要求していた。
またオグルヴィは、才能は好ましい環境によって促進されると信じていたので、自社の社内環境を改善することに注力していた。彼曰く、リーダーは、人道的で思いやりがあり、父親のようなチャームさを持つ必要があると述べた。そのため、かつて会社は小さかった時から、社員と多くの時間を過ごし、身近な関係性を築くよう努力していた。かいしゃが大きくなった後も、定期的に社員をホールに集めてレポートをしたり、彼の経験や期待値を共有したりしていた。
 
 
III. 適度な信任とタスクマネジメントを行う事
オグルヴィは、よく大きな企業にありがちな、数十名のトップが管理を行い、実務をジュニアが行うというやり方はスマートではないと考えていた。クライアントは、ジュニアが主担当になる事を好ましく思わない。それは病院の患者が、医者ではなく医学部の学生に治療してもらうのと同じ構造だと考えていた。
そうすることが会社の規模を大きくし、売り上げを増やすとしても、広告会社オグルヴィはそのようなことはせず、選び抜いたクライアントに対し、高いサービスを提供することで、長期間の関係性を作る事に注力した。それによりブランドイメージが上がり、長期契約を取ることが出来るようになった。
 
 

3. クライアントを惹きつけ、維持する方法

Ogilvyは元々2名のスタッフのみの小さな広告代理店だったが、現在は世界各国に300以上のブランチを持つ巨大企業に成長した。オグルヴィ曰く、クライアントを惹きつけ、維持するステップは下記の3つ
I. 大々的な宣伝により、会社の知名度を急速に高めること
II. マーケットリサーチを行い、既存パートナーからの乗り換えを進めること
III. 入札前に十分な準備を行い、最適な提案を行うこと

※上記は広告代理店業に特化した方法なので、詳細は避ける。
 
 

4. 魅力的な広告キャンペーンを作る方法

I. 目に留まるヘッドライン:
II. 説得力のあるボディ:
III. ストーリー性があり、想像力を掻き立てるイメージ (写真>イラスト)
 
 
 
 

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