本のタイトル:科学が突き止めた運のいい人
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著者の紹介:
中野信子
Takeaways:
1. 運とは一見非科学的なもので、引き寄せの法則やスピリチュアルなものに感じるかもしれないが、様々な実験や価格的な分析により、科学的に説明可能な部分が多くあることが分かっている。
2. 運が良い人の定義とは
1. お金持ちに生まれた人?五体満足で生まれた人?
2. 幸運は全ての人に公平に降ってくるものであり、運が良いか悪いかというのは、その目の前の幸運を掴めるか、掴めないかの違い。つまり運の良い人というのは、「どれにでも公平に降り注ぐ運をより多く掴める人」
3. 運が良い、運が悪いは、その人の考え方や行動パターンによって、作り出されるものという事が分かっている。 つまり運がよくなるためには、幸運を掴めるタイプの考え方や行動パターンを真似する事。
3. 運が良い人になるための考えや行動パターン
1. 自分で自分を大切にすること (自分を大事にするという行動パターンを持っている人の方が運が良い)
- 自分を大事にしている人は、周りの人からも大事にされる(割れ窓理論 例:ポイ捨て)
- 既に雑に扱われているものは、さらに雑に扱われやすく、既に大事に扱われているものは、更に大事
- 運の良し悪しは他人と良い関係が築けていることが大きくかかわっている
- チャンスや刺激の機会が増える、脳内ホルモンが増える(セロト、オキシ、ドーパ、エンドル等)
2. 自分は運が良いと決め付ける
- 運が良い人も悪い人も、遭遇している事象はほとんど同じ場合が多い。
- しかし、運が良いと思い込んでいる人と、運が悪いと思っている人では、困難に対する対処法が違う
- 運が悪い人:自分は運が悪いからうまくいかない (=失敗を運のせいにする)
- 運が良い人:自分は運が良いのにうまくいかない、やり方、努力が悪いのか?(改善や努力の余地)
- 運のいい人は上記の考え方で何かと成長しやすく、それが更に幸運につながる。逆もまた然り。この考え方が長い年月をかけて大きな結果につながっている。
3. 他人との共生を目指す
- 人間は社会的な生物であり、脳の仕組み上、他人との協力や競争下、感謝し、されるときに高いパフォーマンスを出しやすい (1つ目ともつながる)
- 他社との共生を目指した方が、個人のパフォーマンスも上がる (企業やビジネスも)
- 「Give&Take」にも記載があるが、「Giver=与える人」は類は友を呼ぶことにより、価値や情報を共有する人たち(他のGiverタイプの人)を引き寄せる。
4. 自分の信じたゲームから降りない (これが最大の特徴)
- 人間は生きているうえで、あらゆるゲームに参戦している。(受験、仕事、社会生活等)
- 運が良い人は、自分で信じた「これだ」というゲームからは絶対に降りない (例:J.K.ローリング)
- ランダムウォーク理論:コインを投げて裏か表か一万回投げる。その結果は+=0に落ち着くことはほとんどなく、大体+200、もしくは-200など、どちらかに偏った結果になる。また一万回表、あるいは裏といったことはめったに起きない。
- この世の中の事象は常にランダムウォークの様に進んでいる。良い事も悪いこともランダムに起きる。
- 人は良い事が続けば運が良いと感じるし、悪いことが続けば運が悪いと感じるが、物事はランダムウォーク理論の様に進むので、悪いことが続いても必ず良い事は起こる。ほとんどの人は悪いことが続いたタイミングでやめる。運の良い人というのは、絶対にゲームから降りず、幸運が来るのを準備できる人。
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