
今回の記事は、下記の記事から派生した記事です。
【入門版】Google Analyticsの基礎知識・機能&使い方
「Google Analytics」で目標の設定をする際、下記の4つから目標のタイプを選択します。
- 到達ページ
- 滞在時間
- ページビュー数/スクリーンビュー数
- イベント
上記の目標のタイプのうちの、「イベント」について詳しく説明します。
結論から言うと、目標のタイプを「イベント」にすることで、Google Analyticsの分析方法をお好みに設定ができます。
具体的には、下記のような細かな分析ができるようになります。
- 外部サイトへのリンクのクリック回数
- 動画の再生回数
- PDFなどの資料のダウンロード
さっそく設定方法について見ていきましょう。
目標のタイプ「イベント」とは
目標のタイプの「イベント」とはGoogle Analyticsの機能の1つで、自分の好みで目標を設定して分析ができるようにする機能です。
- 外部サイトへのリンクのクリック回数
- 動画の再生回数
- PDFなどの資料のダウンロード
自分が知りたい情報に合わせてGoogle Analyticsの「イベント」を設定することで、デフォルトの分析結果よりも、より有益な分析結果を得ることができるようになります。
「イベント」の設定は少し細かくなってしまうので、冒頭で紹介した「【入門版】Google Analyticsの基礎知識・機能&使い方」とは別に、この記事で設定方法の詳細について説明します。
「イベント」を設定する前に知っておくべきこと
自分が欲しい細かな分析をするためには、事前に知っておくべきことが2点あります。
- あなたのウェブサイトのイベントトラック用のコードを知ること
- イベントトラック用のコードの構成要素を知ること
1. あなたのウェブサイトのイベントトラック用のコードを知ること
まずはあなたのウェブサイトのイベントトラック用のコードを知りましょう。
イベントトラック用のコードは、あなたのウェブサイトにGoogle Analyticsを導入した時期によって変わります。
【2017年以降に導入した場合】 gtag.js(グローバルサイトタグ)
確認方法は、「Google Analytics管理画面 > プロパティ > トラッキング情報」に進むと確認できます。
【2014年~2017年に導入した場合】 analytics.js(ユニバーサルサイトタグ)
確認方法は、「Google Analytics管理画面 > プロパティ > トラッキング情報」に進むと確認できます。
2. イベントトラック用のコードの構成要素を知ること
次にイベントトラック用のコードの構成要素について説明します。
構成要素は全部で5つあります。
- イベントハンドラ
- アクション
- カテゴリ
- ラベル
- 値
1つずつ解説します。
項目名 |
項目内容 |
項目記入例 |
イベントハンドラ(必須) |
どんな行動をとすることで計測を実行するのか |
onClick、onMouseOver |
アクション(必須) |
ユーザーがとるアクション |
click、play、downloadなど |
カテゴリ(必須) |
アクションを行う対象 |
link、video,bannerなど |
ラベル(省略可) |
イベントの詳細を表す文字列 |
リンク名、ファイル名、動画・画像名 |
値(省略可) |
目標の値 |
1クリック、1再生、1ダウンロードなど |
これら5つの構成要素を、下記のように整理し、先ほどのイベントトラック用のコードに入力する必要があります。
【gtag.js】
【analytics.js】
このようにイベントトラック用コードに項目を入力し、あなたのWordPressにコードを挿入することで、設定した「イベント」の分析を行うことが可能になります。
WordPressのどこに挿入するかは、次の具体的な設定例と一緒に説明します。
具体的な「イベント」の設定例
「イベント」は自分が知りたい情報に合わせて設定するので、今回は3つのよくあるシナリオを用意しました。
- 「外部サイトへのリンクのクリック回数」を分析するための設定
- 「動画の再生回数」を分析するための設定
- 「PDFなどの資料のダウンロード」を分析するための設定
1つずつ解説していきます。
1.外部サイトへのリンクのクリック回数
外部サイトへのリンクのクリック回数を計測する場合は、下記のようにタグを設定します。
イベントハンドラ |
onClick |
アクション |
click |
カテゴリ |
link |
ラベル |
外部リンクのURL |
値 |
1 |
次に設定したタグを、イベントトラック用のコードに記入します。
【gtag.js】
【analytics.js】
次に、作成したイベントトラック用コードを、WordPressに挿入します。
「WordPress管理画面 > 外観 > テーマエディター > 編集するテーマを選択 > 親テーマを選択(「child」と書いていない方) > header.php」まで進みます。
タグの直前に、作成したイベントトラック用のコードを挿入し「ファイルを更新」を押して、設定は完了です。

2.動画の再生回数
動画の再生回数を計測する場合は、下記のようにタグを設定します。
イベントハンドラ |
onClick |
アクション |
play |
カテゴリ |
video |
ラベル |
動画名 |
値 |
1 |
次に設定したタグを、イベントトラック用のコードに記入します。
【gtag.js】
【analytics.js】
作成したイベントトラック用コードを、WordPressに挿入する方法は、「外部サイトへのリンクのクリック回数を計測する場合」と同じです。
3.PDFなどの資料のダウンロード
PDFなどの資料のダウンロード数を計測する場合は、下記のようにタグを設定します。
イベントハンドラ |
onClick |
アクション |
download |
カテゴリ |
pdf |
ラベル |
ファイル名 |
値 |
1 |
次に設定したタグを、イベントトラック用のコードに記入します。
【gtag.js】
【analytics.js】
作成したイベントトラック用コードを、WordPressに挿入する方法は、「外部サイトへのリンクのクリック回数を計測する場合」と同じです。