- 期限内に目標が達成できない
- いつもタスクに追われていて落ち着かない
- 今のやり方で目標に達成できるかどうか不安だ
このような悩みを持つ方向けに記事を書きました。
この記事を読めば、
- 「ゴール仮説思考法」とは何か分かります
- 「ゴール仮説思考法」を使うことで得られる4つのメリットが分かります
- 「ゴール仮説思考法」を使った具体例を紹介します
筆者はコンサルティング業界で働きながら、「ゴール仮説思考法」を使って業務を行っています。
コンサルティング業界では、数ヶ月単位で新しい業界のプロジェクトに配属され、短い期間で高い成果を求められるため、「ゴール仮説思考法」を使いながら業務を進める必要があります。
この記事では、コンサルティング業界で学んだ「ゴール仮説思考法」とは何か、また「ゴール仮説思考法」のメリットや具体例について紹介します。
ゴール仮説思考法とは
ゴール仮説思考法とは、取り組む物事の最終地点(ゴール)を先に決めて、そこに到達するために必要な行動のみを実行するという思考法です。
このゴール仮説思考法は、最速で、一定以上のクオリティの成果を出すことができる思考法の1つです。
この考え方はコンサルティング業界で働く方であれば、必須のスキルです。
コンサルティング業界の特徴として、数ヶ月単位で全く新しい業界に関するプロジェクトに配属され、短いプロジェクト期間中(約2~3ヶ月)にでクライアントが納得する形で成果を出す必要があります。
そのような短い期間で高いクオリティの成果を出すためには、ゴール仮説思考法を使ってプロジェクトを進める必要があるため、プロジェクトを成功させるために必須なスキルと言えます。
ゴール仮説思考法を使うことのメリット
ゴール仮説思考法を使うことの主なメリットは4つあります。
- どこに向かうべきなのか把握できる
- 物事に取り組む過程で方向修正ができる
- ゴール到達に不要な行動を省くことができる
- ゴール到達までにやるべきことの整理ができる
1つずつ解説します。
1. どこに向かうべきなのか把握できる
1つ目のメリットとして、先にゴールを設定することで、どこに向かうべきなのか把握して、作業に取り組むことができます。
先にゴールを設定しておけば、「〇〇日までに〇〇を用意する」といった向かうべき方向が明らかになります。
どこに向かうべきなのか分からない状態で作業に取り掛かると、「実はその作業は必要じゃなかった」とか「もっと効率の良い作業方法があった」などの無駄に時間を浪費してしますことがあります。
まずは仮説でもよいので一旦最終地点を定めてから作業に取り組むと、何をするために何の作業が必要なのか把握できるので、無駄な時間を浪費せずに済みます。
2. 物事に取り組む過程で方向修正ができる
2つ目のメリットとして、物事に取り組む過程で方向修正ができるという点があります。
曖昧な目標を下に、闇雲に作業を進めていると、作業の過程で方向性がずれていくことがります。
船での航海を例に説明すると、地図やコンパスなしで目の前の風向きどおりに進んでいけば、風や波の流れで目的地までの方向からずれてしまうようなイメージです。
現実社会でも例と同じく、向かうべきゴールと、そこに到達するためのコンパスがなければ、目的地に到達することはできません。
ゴール仮説思考法を基に、先に仮説でもゴールを設定することで、作業の途中で方向性がずれても、ゴールに向けて方向修正をすることができるようになります。
3. ゴール到達に不要な行動を省くことができる
3つ目のメリットとして、ゴール到達に不要な行動を省くことができるという点があります。
先ほどの船の航海を例にすれば、目的地に到達するまでに必要な資源を確保するために港による必要があるものの、必要以上の資源は目的地に到着するために必要ないので多くの港に寄る必要はないですよね。
現実社会でも同じで、目標を達成するためには、その目標達成のために必要十分な情報のみあれば目標は達成できます。
ゴール仮説思考法を使って先にゴールを設定することで、そのゴール到達までに必要な情報や行動(船の例で言えば必要な資源)をざっくりと把握することができます。
ゴール到達までに必要な情報や行動は何かざっくりと把握するだけでも、無駄な行動を省くことができるため、最速で目標到達することが可能になります。
4. ゴール到達までにやるべきことの整理ができる
4つ目のメリットとして、ゴール達成までにやるべきことの整理ができるようになります。
これは3つ目のメリットの裏返しになるのですが、ゴール到達までの無駄な行動を省くことができれば、反対にゴール到達までにやるべきことが抽出されるということになります。
このとき、全てのやるべきことが抽出される必要はなくて、まず目の前のやるべきことが把握できれば、芋づる式でやるべきことが把握できるようになります。
抽出されたやるべきことを、いつまでにやるのかということも、ゴール設定をしているので逆算して設定することができます。
船の例で言うと、「目的地につくためには〇〇ガロンの燃料が必要で、その燃料は航海途中の〇〇と〇〇の2つの港で2回に分けて補給する」と言うようなイメージです。
このように「ゴール仮説思考法」を使うことで、いつまでに何をするべきなのかという整理をすることができるようになります。
ゴール仮説思考法を使った具体例
最後に、ゴール仮説思考法を使った具体例を紹介します。
例として、あなたが〇〇日に行われるクライアントとのMTGの準備をするとします。
ゴール仮設思考法を使う場合、下記1~10のような考えを初めにゴール仮説思考法で想定してから作業を進めます。
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2. MTGの際にはクライアント説明用の資料を準備する必要がある
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3. クライアント説明用の資料は、MTG前日までに用意することとする
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4. 資料の質を高めるために、最低2回はチームメンバーに資料のレビューをしてもらう
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5. 資料のレビューはMTG3日前とMTG前日の2回行こととする
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6. まず1回目のレビューに間に合わせるために、レビュー前日には資料を60%完成させておく
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7. 資料を60%完成させるために必要な要素として、「MTGの目的とアジェンダ」、「どのような資料形式」、「アジェンダ毎の説明ページ3枚」、「説明ページのタイトル」などをざっくりと想定する。
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8. まず手始めに、「MTGの目的とアジェンダ」を整理して、そもそも何のMTGを行うのか理解する
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9. MTGの目的が把握して、目的達成のために話す内容(アジェンダ)を決める
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10. 目的達成のために話す内容に一番適した資料形式は何か考える(PowerPoint? or Excel?)
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作業に取り掛かる
ここまで想定してから作業に取り掛かることで、先ほど説明した4つのメリットを活かして目標を最速で達成することができます。
- どこに向かうべきなのか把握できる
- 物事に取り組む過程で方向修正ができる
- ゴール到達に不要な行動を省くことができる
- ゴール到達までにやるべきことの整理ができる
まずは簡単なところから「ゴール仮説思考法」を実践してみてください。
また筆者がこのような思考法を身に付けるために参考にした書籍を3つ紹介しますので、参考にしてみてください。